All we need is Love
改元に沸く十連休。
昭和から平成へと替わるあの頃、そして平成の30年間を振り返りつつ、
もの凄いスピードで日々変化していく新時代の生き方を考えながら、
良質な時間を過ごしております。
そんな中、競走馬の馬主さんに、厩舎や競馬場に連れて行ってもらいました。
競馬をやらないし、血統の凄さを語られてもわからない、
「馬主」というと、ドラマ「やまとなでしこ」を思い出すぐらいなのに
現役の競走馬に触れる機会を作っていただけて光栄です。
「貴族が侍従に命令し、馬車馬のようにこき使う」世界なのかと思いきや、正反対。
調教師、厩務員、ジョッキーに心配りをし、
そして馬の体調、コンディションを第一に考える。
「気持ちよく走らせてあげるためのチームプレイなんですよ」と
笑顔で語る愛にあふれる馬主さん。
お酒造りの現場と似ているなぁ…。
お酒は人が造るものではない。
蔵人は、菌たちが気持ちよく発酵できるように環境を整えるだけ。
杜氏は蔵人たちが働きやすいように全責任を負って指揮を取る。
真冬の深夜、麹室で「寒くないかい?」と米に話しかけながら
手入れをしていた杜氏の姿を懐かしく思い出しました。
「自分だけがよければいい」
「言ったもん勝ち」
「切り捨て御免」
という風潮に疑問を抱いていた今日この頃、
「愛」と「人の温かさ」を再認識した時間でした。